本間 あきひろ
真っ白なキャンバスに筆を沈めて、素敵な青を塗った。
時折、混じり切らないみどりの絵具の線が風のようで、空をかき混ぜて遊んだあの時からはじまり。
心を揺さぶる歌も歌えず、歓声が上がる華麗なプレイもできない、はたまた素敵な絵を描くことも叶わない。挫折して、屈折して、足掻いている中に残ったのが写真だった。
数少ないことばだった。写真の技術に長けているわけでもなく、HIPHOPのようにことば巧みでもないですが、町を歩き、ことばを書いている。
それが自己完結で一生を終えるのもまたありですが、一歩前へ踏み出せよ!誰でもいいから見てもらえよ!感動を与えろよ!ときめきを、悲しみを、勇気を、明日への生きがいを…。
なんて大それた事を言っているのです僕のハートが。そうなのです!
あの、小学生、絵画コンクールで感じた気持ちがいまだに血の中で動いている。
1984年東京生まれ